出だしで躓く

出だし以外は躓かない

復帰

 学校に復帰した。朝に電車に乗るのも約一ヶ月ぶり。思いの外キツくはなかった。一番キツかった日々のことを体はわりと覚えている。授業にもまぁまぁ集中できて安心した。このペースでゆるゆる週末までいきたい。

 意識せず、考えず、流れに乗って生きる。五感を澄ます。ひとまずの目標。

 

こわい

 正直、学校に戻るのは恐い。登校するためには何かを諦めなければならない、と思う。何を?

 それまでの日々を思い出している。課題に追われて3時間しか眠れなくても、作品が出来上がる方が嬉しかった。学校へ行くことが楽しかった。友達に会いたかった。朝起きてキツイなぁと思っても、友達に会うためなら行けた。何故?なぜ今はそうではないんだろう。

 なんというか、「戻る」という感覚はたぶん違うんだろうな。もうあれには戻れない。戻ったらまた鬱になるだけだ。変わらなきゃいけないんだ。また元に戻るのは恐い。戻らなければいいんだ。何かに合わせすぎるのをやめて、自分の言いたいことを言って、やりたいことをやる。そう変われれば。

 何はともあれ、キツくなったらすぐ帰るぞ。

 

センチメンタル

 結局、療養期間を一週間延ばして明日から復帰予定。ただ座って話聞いてるだけでいいと思えば行けるかも。クラスの子が私に会いたがっていると聞いて嬉しい。ちゃんと話ができるかな。なんか最近ボーッとしてるからな。ニコニコしてれば誤解はされないか。

 最近、変な夢をよく見るので夢日記を書こうと思い立った。気が狂うなんて言われているけど、記憶の整理として、また無意識の表れとして夢があるなら、変な夢を見た時点でもう狂ってるんじゃないか?夢日記を続けると明晰夢が見られるようだが、それは別に興味ない。現実に戻ってこれなくなりそう。でも、夢の中の私も慎重すぎてチャンスを逃していることがわりとある。せめて夢の中でくらい思い切ったことを出来るようになりたい。そのくらいのコントロール能力ならほしい。

攻撃性について

 図書館で鬱について少し勉強してきた。ほんっとに書いてあることだいたい同じ。ガチガチの堅い本でも娯楽読み物みたいな本でも。それでも実感を伴って身に入っていかないからことあるごとに本を探す。もう刷り込むしかない。

 鬱を患っている時点で、強い攻撃性を私は持っているんだ。発散しなければいけないんだ。忘れてた。子供を見ては「死んでくれ」と思い、猫を見ては「刺してみたい」と思うのも当然だったんだ。幸い、多少絵が描けるのでいろいろ描いてみようと思う。何かを壊す絵。正しさなんかどこにもない絵。とにかく、外へ出したい。自らの救いのために。

 朝。寒くて暗くて孤独。布団の中で抱き枕を抱いていると独りじゃないような気持ちになる。目を閉じて、誰かを思い描く。心が帰る場所は家とは別にある。帰りたいな。

 朝を全然受け入れられない。朝は怖い。朝は私に決断を迫る。昼は放っておいてくれるから好き。

 寒い。寒い。冬眠してしまおうか。

無意識

 無意識の本を買った。著者が自信を持って送り出した本なのにうさんくさいタイトルにするのやめてほしい。これは編集者の罪。すごく買いづらかった。

 大学で無意識について勉強していた割に、立ち読みしてまぁ驚いた。こんな風に無意識を導けるなんて知らなかった。構造を知っているといっても運用は上手にできないし、何よりフロイトしかちゃんとやってなかったから偏りがある。すぐにでも日常に活かせる勉強は楽しいね。でも料理はする気になれない。早く無意識を味方につけて、鬱から脱したい。今までより楽に生きたいだけなんだよ。