出だしで躓く

出だし以外は躓かない

なるようにしかならない

  思うに、私は諦めるのが苦手だ。「頑張っても出来ないことがある」というのは世間では常識のようだが、私にはいまいちピンと来ない。器用貧乏なため、頑張ればある程度なんでも出来てしまったからだ。元来の(私は後天的なものだと思っているが)怖がりも作用して、あまりチャレンジをしてこなかったというのもある。UNOなどのカードゲームすら、上手くやれなかったら嫌だという理由で避けている。修学旅行でUNOの輪に入らないからといってニヒルを気取っているわけではない。ただ臆病なのだ。最近知ったことだが、上手くやれないという思いからから「出来ない」と物事を避けるのはうつ病患者と同じだそうだ。

  

  さて、明日は面接だ。しかも第一志望だ。私は緊張するようなイベントの前でも普通に眠れるタイプなのでそこは心配していないが、憂鬱なことには変わりはない。私はあと何回「面接の前日」を迎えなければいけないのだろうか。憂鬱だ。私が子供時代を少年漫画で過ごしていれば、今ごろ「オラ、ワクワクすっぞ!」という気持ちで布団に入れたのだろうか。とにかく憂鬱だ。ここの内定がほしい。もう面接前夜を過ごしたくない。しかし、この面接に受かってもあと二回は面接があるのだ。しかも最後は社長との面接だ。憂鬱すぎる。もう無理だ。なぜ世の中は人前で話ができる人の為に作られているのだろうか。パソコンに打ち込んで人工音声に読み上げてもらえばいいじゃないか。内勤でさえも人前でハキハキ話せる人材を欲しがるから明るいだけで真面目に仕事しないチャラチャラした人間ばかり引き当ててしまうんだ。内向的な人間も本領を発揮できる選考内容を考えてくれ。そしてそれは学力テストではないし、リア充自慢レポートでもない。

  気分が沈んだ時は寝るのが一番だ。すぐ朝になってしまう点がネックだが。早く明日が終わればいいのに。