出だしで躓く

出だし以外は躓かない

遅れてきた全能感

  なんだって「したい」が先にあって、後で理由を探している。それは自分のためかもしれないし、誰かのためかもしれない。ちょうどいい理由が見つかった時は心が踊る。

  私にとって「したい」が無い人生は地獄だ。「したい」と思いながら「できない」とモヤモヤする。そういう生活を送る運命なんだろう。だから、私は我慢強くならなければいけない。「できない」モヤモヤに耐えつつ力を蓄えるスキルが必要だ。先を急いで何度も失敗してきた。この世にはコントロールできないことがある、という当たり前のことを何度も叩きこまないといけない。

 

  他者や環境をコントロールして安心したいのは、自分一人では満たされていないからかもしれない。そういえば、昨日読んだ本に「多くの人は敵でもないし味方でもない」と書かれていた。そういうフラットな考え方は私にとって難しい。敵にも味方にもなりうるという点で、敵(味方)候補ということではないか。その人が敵意や悪意を持っていそうだ、と私が判断すれば敵候補として敵フォルダに入れる。つまり、結局は敵と味方の二択に落ち着いてしまうわけだ。何があっても敵にも味方にもならない人などいるのだろうか。いるとすれば、それは先生かもしれない。いや、先生は学生なら誰にでも味方の顔をしそうだ。実際はどうであれ、そういう顔をするのが教授という職業の特徴なのだと思う。

  「グレーにしておく勇気」が今後のテーマになりそうだ。